花粉症の流行期です
2017年2月28日
2月に入って、東京でも花粉の量が増えてきています。
5月ごろまで、花粉は飛び続けますので、早めの対策が大切です。
花粉症の症状
今まで一度もかかったことがない方でも、毎年花粉に暴露されていることにより、突然発症することがあります。
鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみなどが典型的な症状ですが、だるさなども伴って風邪と間違うことも良くあります。
花粉症の原因
花粉が体内に入ってくると、異物と認識し、リンパ球という細胞が花粉に対するIgE抗体というものを作り出します。
このIgE抗体がマスト細胞と呼ばれる細胞の表面に結合し活性化します。
ここに花粉が再び入ってきますと花粉がマスト細胞の表面にあるIgEに結合し、マスト細胞からヒスタミンという物質が分泌されます。
このヒスタミンがくしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状を引き起こすと考えられています。
花粉症の治療
花粉への暴露を避けることによって症状の発現を抑えることが出来ます。
マスクやメガネの着用などが効果的です。
また、花粉を家の中に持ち込まないように、着ているものは良くはたいてから家の中に入りましょう。
洗濯ものなどを干すときは衛生上の問題もありますが、外に干すと花粉がついてしまいます。
一般的な花粉症の治療は、マスト細胞から出るヒスタミンという物質の働きをブロックするものです。
多少眠気が出る場合がありますので運転前の内服は避けましょう。
その他、点眼薬・点鼻薬などにより症状を緩和する働きのあるものがあります。
現時点では、花粉症を根治出来る可能性のある治療法です。
最近、健康保険での治療が可能になっています。
花粉が飛び始める前の通常は12月ごろに、スギ花粉のアレルゲンを舌下に滴下し、アレルゲンに体を慣らしていくいわゆる減感作療法と言われるものです。
注射タイプのものもありますが、近年発売された舌下タイプの方が副反応も少なく現在は主流となってきています。
根治までに時間がかかる人や、効果のない方もいらっしゃいます。