血糖が高い
健康診断で血糖値が高め、と言われたことはありませんか。
健康診断では、空腹時血糖とHba1cと言って1~2か月の平均血糖値を見て、診断をしています。
空腹時血糖が低くても、平均血糖が高い場合は、食後に高血糖になっていることがあります。
糖尿病のリスクは、生活習慣に加えて体質的な要素が強くみられます。
ご家族に糖尿病の方がいらっしゃる場合などは、要注意です。
血糖値が高くなると、のどが渇く、体がだるい、急に痩せる、足がしびれるなどの症状が出ることもありますが、全く症状が出ないことも珍しくありません。
血糖が高い状態を放置しますと、次第に全身の血管が動脈硬化を起こしてきます。
血管には大血管と最小血管と呼ばれる毛細血管があります。大血管の障害ももちろんですが、糖尿病の患者さんで特にQOLの低下につながるのが、最小血管障害と呼ばれる毛細血管が詰まって起きてくる合併症です。
足の血管が詰まって壊死を起こしてしまったり、腎臓病から透析になってしまったりというリスクは血糖のコントロールをきちんとすることで、防ぐことが出来ます。
健康診断は通常年に1回ですが、体の変化は、日々変わっていきます。
血糖が高めで、糖尿病型です(糖尿病予備軍などということもあります)という診断を受けた方は、是非、こまめに採血検査をして健康管理をお勧めします。
次回の健康診断までそのまま検査せずに放置しますと、完全に糖尿病になってしまっていることもあります。
血糖値を下げる基本は、食事療法と運動療法です。それでも血糖値が下がらない場合は、お薬を使用します。
血糖が高めと言われたけれど、食事療法や運動療法をどうやっていいのか分からない。効果が出ているかどうかも不安、という方も多いと思います。
是非一度ご受診ください。
また、当院では、月1回、糖尿病勉強会を実施しています(どなたでも、参加費はございません)。
糖尿病の一般的なお話から、お食事療法、運動療法など、いろいろなトピックスで皆さんとお話ししながら進めています。
途中からのご参加、大歓迎ですので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。