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お知らせ

第一回高血圧勉強会ありがとうございました。

2016年5月26日

5月25日水曜日13時半~

第一回高血圧勉強会を開催しました。ご参加有難うございました。

 

松本から、幾つかお話をさせていただいてその後は座談会となりました。

・高血圧はなぜ収縮期血圧135以上になったのか

 今までのいろいろな研究により、収縮期血圧が140以上の方では、心筋梗塞を初めとする重症心疾患や、脳卒中の発症率が数倍に上がることがわかっています。このデータに基づいて、家庭血圧が135以上を高血圧と診断しています。

・高血圧はなぜ怖いか

高血圧の3大合併症として、心臓病(狭心症や心筋梗塞など)、脳卒中(脳梗塞や脳出血)腎不全(腎機能低下から透析になる方もいます)があります。

これらの病気にならないために、血圧を正常範囲に保つことが大切です。

お薬などのコントロールが良く、血圧が135未満の患者さんの、これらの3大合併症のリスクは、高血圧を持たない人と同じ程度に抑えることが出来ます。

・家庭血圧を測りましょう

診察室では血圧が少し高めに出ることが多く、自宅の血圧がたいへん大切です。

血圧を毎日測るだけで、自然と血圧のコントロールが良くなるというデータもあります。

また、特に夏場など自宅血圧が低すぎてしまうこともあります。

このような場合には降圧薬の減量が必要になったりしますので、毎日血圧を測る習慣をつけましょう。

参加いただいた方からの質問として

Q.血圧のお薬を飲んでいるのだけれど、下がりすぎてしまうことがある気がする。

A.血圧は、その時の体調やお食事の内容、気候の変動などによって変化しますので、下がりすぎてしまうようなら、お薬の減量などの調整が必要です。ご自分で判断せず、かかりつけの先生に相談してください。

Q. できれば薬を飲みたくないんだけど

A. 血圧のお薬を内服しても、血圧の値が正常範囲に入っている方は、正常血圧の方と同じように元気に過ごすことが出来ます。お薬が必要な状態と言われているのであれば、ご自分に合ったお薬を処方してもらいましょう。

Q. 血圧の薬は一度飲み始めるとやめられないと聞いたけど

A. やめられないということはありません。体質が変わられたり、お食事が変わったり、あるいは減量されたりした場合には、お薬が必要なくなることもよくあります。しかし、生活習慣等に変化がなければお薬を続けていただく必要があることもあります。

Q. 同じような食生活でも血圧が上がる人と上がらない人がいるけど?

A. 高血圧は、体質的な要素が強い疾患です。原因は生活習慣だけではありません。

家族歴に高血圧のある方は、血圧が上がりやすい可能性があるので特に気を付けてください。

Q. 血圧を測って低かったら内服を中止しても大丈夫?

A. 自己判断せずにかかりつけの先生に相談しましょう。

お薬の種類を変えたり、減量したりすることによって良好なコントロールが得られることも多いです。

血圧を測って、高い日には内服し、低い日には内服をしないという方法は、血圧のコントロールが悪くなる原因になります。

Q. 飲み忘れをしてしまった時にはどうすればいい?

A. 血圧のお薬は毎日飲み続けていることによって安定した薬剤の血中濃度が維持されていますので、1回忘れた、と言う程度ではそれほど影響がないと考えられます。

次のお薬を定期的に続けていただけばよいでしょう。

例えば1日1回朝内服のお薬の飲み忘れに、お昼ごろに気が付いたような場合にはお昼にそのまま内服しても大丈夫ですし、夜寝る前になって気が付いた場合には、その日は内服せず翌日の朝、通常通り内服されれば大丈夫です。

 

参加いただいたみなさん、楽しくおしゃべりをしていただけたかな、と思っています。

お互いの疑問に、そうよねーと言う共感の言葉も多く耳にしました。

今回、血圧が上がるお食事についても質問を頂きました。こちらは、次回、少し詳しくお話をしていきたいと思います。

第2回高血圧勉強会 6月15日水曜日13時半~ 高血圧に良いお食事;減塩のお話しがテーマです。

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